借入総額が高くなる傾向がある住宅ローンでは、金利の変化がとても大事です。
3,000万円を35年間借りる場合、1%違うだけで総返済額は500万円以上の差となり、家計に大きな影響があるからです。
現在の固定・変動金利それぞれの相場と推移についてご紹介します。
住宅ローン固定金利の相場
金利が固定の場合、全期間金利率が変わらないものと、特定の期間一定で、その後に固定・変動を選択できる選択型があります。
全期間型の場合、金融機関が指標としているのが10年国債の金利です。
2019年12月15日現在、なんとマイナス0.014%というマイナス金利です。
とはいっても、10月ごろには0.04%であったことから、上昇傾向にあるといえます。
そのため、2016年から1.4%前後で推移、そして2019年に入って下降傾向にあって1.1%程度まで下がった35年固定の相場は、2019年12月現在、1.2%に上向いています。
全期間固定型は貸し手側がリスクを負う可能性もあるため、変動金利に比べて利率は高く設定されています。
ですが、マイナス金利の現在、相場もかなり低く抑えられているため、総返済額がべらぼうに高くなるというリスクが低いといえるでしょう。
毎月の支払額が決まってくる分、将来的な計画も立てやすいといえます。
住宅ローン変動金利の相場
一方、住宅ローンの変動金利は何を基準にきめるかというと、銀行が優良企業へ1年以内という短期で貸し出す際の利率である短期プライムレートによります。
この短期プライムレートは日本銀行の政策金利によって決まるのですが、ほとんどの金融機関で2009年から1.475%という低い金利に抑えられたまま、変わっていません。
ちなみに、政策金利は2016年1月に0%からマイナス0.1%に引き下げられたまま、据え置かれています。
このことからも、今の日本は景気が良くないため、金利を抑え続けて資金を調達しやすくしていると分かると同時に、今後金利が上がるのは、景気が上向いたときといえます。
実際に店頭でも、2018年以降ほぼ動きはなく、2019年12月現在の主要都市銀行の相場は0.47%です。
都市銀行より低い傾向のネット銀行ですが、2019年にネット銀行が一行、住宅ローン市場へ参入してきたことでネット銀行間で競争が起き、2019年12月現在の相場は0.415%程度です。
日本の成長のためには景気は上向いてほしいですが、住宅ローンの支払額が上がるのは生活に関わりますね。
住宅ローンを変動で借りる場合は、景気動向、日本銀行の動向に気を払っておきましょう。
また、どちらの金利で選んだとしても、金融機関ごとのキャンペーンや団信の加入が加味されているか、保険などを加えるかなど、条件によって大きく数字は変わります。
それぞれ確認しながら、ご自身・ご家族のライフプランと合わせて、どの住宅ローンの借り方がいいか考えてみてくださいね。
まとめ
住宅ローンの固定・変動それぞれの金利の特徴と推移をご紹介しました。
日々さまざまな経済活動などで、変わっていくのが金利です。
ライフプランも考えながら、どう住宅ローンを借りて返済していくか、考えてみることをおすすめします。
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